シンボルマーク
卒業40周年を記念してシンボルマークを作成しました。
にんじん会のホームページで利用している「にんじん」の絵は作者に了解を得ているものの、にんじん会とは縁のない人でしたので、
以前より関係者に描いてもらいたいと思っていました。
そんな折、倉岡先生の個展開催を知り、先生にお願いすることに致しました。
ところが、先生が思い描かれているシンボルマークと私のそれとは随分違っていました。
私は単純なにんじんの絵、先生はエンブレムでした。経緯はともかく、40周年の記念にエンブレムを作成することになりました。
にんじん会エンブレム(紋章)について 倉岡誠親
1. にんじん会エンブレムの意味
全体として「にんじん」をイメージしたエンブレムである。外枠は「にんじん」の形にした盾型。
中の図案は、卒業の22回生を表し、向かい合った2が「にんじん」の形を表現。
中の文字は「NINJINKAI」、「HIROSHIMA FUNAIRI」と、卒業年「1971」色彩は「にんじん」のオレンジと緑を基調。
2. エンブレムとは
1) エンブレム(紋章)のルーツについて
12世紀頃の封建社会のヨーロッパで騎士はヘルメットを被るようになり、視野が狭まり、
戦場で敵と味方を区別するために盾に識別用模様を描いたのがはじまりとなった。
エンブレムに盾型が多いのはそのためである。
2) エンブレムの変遷
(1)戦いのスタイルが変わり、騎士の存在が不要になると、王侯・貴族の権威のシンボルとなった。
(2)市民の台頭により王侯・貴族が没落し、旗が政治的シンボルとして用いられるようになると、
紋章の権威的価値は低下し、次第に装飾的な意味合いが強くなっていった。
(3)権威の象徴として紋章が発達した一方で、13~14世紀頃の都市部では、
支配者の紋章をそのまま採用するところも多くみられた。
特に教会や修道院は宗教的権威のシンボルとして紋章を用いはじめた。
その他ギルド(手工業者の組合)や大学なども、共同体のシンボルとして紋章を用いた。
これらの紋章は共同体としての結束と同一性を象徴していた。
(4)その後も紋章は都市や州、大学、教会などの共同体のシンボルとして使用され続けてきた。
その他、ビール、ワイン、など商品ラベル、レストランやバーの看板、自動車スポーツメーカー、スポーツ団体、
その他各種団体などエンブレムの影響が強く見受けられるようになった。
(5)1980年以降は、エンブレム(紋章)が商標として、宣伝や商品の販売促進を担う役割を持ち始め、
TVや雑誌といったメディアの露出面で重要な地位を得るようになった。